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公団住宅のマンドラゴラ

通行人も自動車もまばらなかつての「新」興住宅地のがらんと幅広い道路を、アスファルトの照り返しと白い壁面の照り返しと遠慮のない照りつけから逃れるようにペダルを踏んでいたところ白い何かが視界をかすめた。

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やけにむっちりとした根を思わせる肉感的な脚?部とそれに不釣り合いな涼しげで静物的なたたずまい。明るい石畳と相俟ってどこか眩しげな様子だが、その脚?の贅肉めいた陰影が自分が異形と対峙していることを嫌でも思い出せてくれる。白同士、背後のありがちな団地の風情に融け込んでいるようでまったくそんなことはない。

この手の「街角にアートの類」はデザインとして目には入るものの特に意識されず素通りしてしまうものがほとんどだ。都市機能の観点からはむしろそれを望まれているとすら思う。しかしたまにこういう心惹かれる変なモノに出くわすからあなどれない。